かこっとんふぁーむプロジェクトの目標。
加古川の休耕田を活用して綿花の無農薬栽培を行い、収穫した綿から糸を紡いで、地場産業である靴下に加工し、MADE
IN Hyougo JAPAN靴下ブランド Country®の製品として全国そして世界に向けて発信していく。
取り組みのきっかけ。
ここ加古川の地は江戸時代から日本でも有名な綿花(播州木綿)を栽培していた事実。
ちょうど綿の国際相場が高騰していた時期であったこと。(2010年)
オーガニックコットンがだんだんと認知され、通常の綿価格の数倍でも販売消費されだしたこと。
加古川を中心とした靴下製造業者へ加古川産の綿糸を供給することで、大きな特徴と付加価値がついたMade
in Hyougo JAPAN靴下を作ることができる。 
調べてみてわかったこと。
ワシオ株式会社がある東志方地域は12町村がありそのそれぞれが「営農組合」を設立し、その取りまとめとして「志方東営農組合」があり、全国的に見ても農業が盛んな地域であるということ。
米作が出来る栽培面積は200町歩(200ヘクタール=約60万坪)あり、ここ数年の米作は80町歩前後とのこと。すなわち残りの120町歩は麦作が中心での転作栽培を行なっている。
麦の転作を行うより、綿花栽培を行うほうが、農業従事者の収益を増やせる見込みがある。
日本における綿花栽培の現状とワシオが目指す「かこっとんふぁーむ」の取り組み。
現状
綿花栽培は既に日本国内でも、全国各地で行われ、そして販売もされているが、農業従事者(営農組合)が生産している綿(コットン)はなく、その仕組みもない。
ワシオが目指す「かこっとんふぁーむ」の取り組み。
①加古川(地域)の農業として成り立つことを目指す。
②出来た綿(コットン)を兵庫県靴下工業組合が買い取り、紡績し糸にして、地場産業である靴下等にして販売する。(その際、組合員のみ綿糸を購入できる仕組みを考える。)
③この取り組みを地元の方々と一緒になり、6次産業化出来るよう産官学農で取り組んでいく。
収穫後の検証。 (1)綿花からの靴下製造
転作栽培を行なっている田んぼ(120町歩=120ヘクタール=約36万坪)に綿花栽培が実現すれば、1反(300坪)の収穫量が100kgだとすると、120トンもの生産が可能だと考えられる。
綿120トンを靴下にすると、1足30gの綿を使用するとして、約400万足を生産できることになる。

収穫後の検証。 (2)綿実からの製油
綿花栽培では、綿の量と同じだけ種を収穫することができ、綿実油を作ることができる。
大阪にある綿実油を作る国内唯一の製油会社では、最低10トンの種から作油をうけおっており、実現できれば、Made in JAPANの綿実油となる。また、搾りかすはリサイクル肥料として畑にかえり活用される。
解決していかなくてはならない問題点。
綿花栽培は現在農業の転作補助対象の品目に入っていない。
栽培に対して詳しい知識がない。
機械等の設備が何もない。(借金が先行するようであれば実現不可能)
2013年度の綿花栽培状況。
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